第14回目の旅行ブログは、「中国 北京旅行記」です。5月のに3泊4日で北京へ1人旅に行ってきました。およその日程は以下の通りです。
1日目 成田=>上海乗継ぎ=>北京
2日目 北京市内観光 (北京泊)
3日目 万里の長城観光 (北京泊)
4日目 北京=>上海乗継ぎ=>羽田
今回はあまり行く気はなかったのに行ってみたシリーズ第二弾です。前回のエジプトもあまり行く気はなかったのですが、ピラミッドは1度見てみても良いかなと思っていったところまぁまぁ良かったので、あまり行こうと思ってない国も行ってみるべきだなと考えを少し改めました。そして今回は今まで行くモチベーションが湧かなかった中国にチャレンジする事にしました。中国も街がきれいでないとか、マナーが悪いとか、GoogleやLineのネット環境が遮断されているなどネガティブ情報がありますが、今回実際行ってみてどのような旅になるのでしょうか。
<1日目>
今回は北京直行便ではなく、往復とも上海乗継ぎで航空券を予約しました。全部で4区間乗るのですが、3区間は中国東方航空で最後の1区間だけ子会社の上海航空を利用します。今回は航空券が安かったため、行きの上海乗継ぎは同じ空港内での乗継ぎではなく、上海浦東空港=>上海虹橋空港への電車地上移動もあります。
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初めての中国東方航空の搭乗です。上海乗継ぎでの空港移動があるのですが、中国東方航空は遅延率が高くこの2週間くらいほぼ毎日1~2時間遅延してましたので、乗継ぎできるか少々不安です。
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いつも遅延しているのになぜか今日だけはほぼオンタイムに出発。幸先良い出発に胸をなでおろします。約3時間ほどで上海空港近くの街並みが見えてきました。
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上海浦東空港にほぼ定時に到着しました。ここ上海浦東空港から上海虹橋空港まで電車移動です。日本でいえば成田から羽田へ移動みたいなものです。

中国では電子決済が発達しており、アリペイ(Alipay)というアプリで地下鉄・バス・タクシー・お店での買い物・観光地の入場券・その他諸々の支払いのほぼ全ての決済ができます。現金はほぼ使われておらずクレジットカードも利用できないことが多く、出発前にこのアリペイ(Alipay)を入れて自分のクレジットカードへ紐づけておくことは必須の作業です。このアプリが無いと中国は旅行できないと言っても過言ではないです。日本語にも対応しています。
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上海浦東空港=>上海虹橋空港へ移動するため券売機で切符を購入します。これもアリペイ(Alipay)で画面に出ていたQRをSCANすると決済が完了し、切符が券売機から出てきました。
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この上海浦東空港=>上海虹橋空港への鉄道ですが、2024年12月に開通したばかりで、15分ごとの運行で約40分で両空港間を結んでいます。
40分ほど乗り、ようやく上海虹橋空港へ近づいてきました。既に18時くらいですので夕日です。
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無事に上海虹橋空港へ到着しました。
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上海虹橋空港=>北京首都空港までも中国東方航空です。
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北京の街並みが見えてきました。時間は23時を過ぎていたためすっかり暗闇です。
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今回のホテルはSheraton Beijing Lize Hotel(北京新青海喜來登酒店)です。ホテルは数年前にできたばかりできれいなホテルで、ホテルのレベルは非常に満足でしたが、中心地から少し遠かったのが難点です。中心地まで地下鉄1回乗換えで40分ほど掛かりました。
(写真は2日日目の朝に撮ったもの)

部屋に入ったのは深夜1時ごろでした。部屋は広くて快適だったのですが、なぜかこの日は寝付けず朝まで3時間くらいの睡眠となってしまいました。部屋も広くて満足のいく部屋でした。
<2日目>
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朝起床して窓の外を見てみると見事な快晴です。北京って古都というイメージがあったのですが、きれいなビルも多く立ち並んでいます。
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早速ホテルの朝食レストランへやってきました。
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パンの種類とかも多めです。
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中華系の肉まん?や餃子?のようなもの、中華系の食材を多く盛ってみました。なかなか種類が多くて美味しかったです。
途中で「食事中」という日本でもよく見かけるような札があったのでそれを机に出して、席に食べかけのものを置いたままジュースとコーヒーのお代わりを取りに行ったのですが、自分の席に戻ってみたらなぜか中国人の3人家族が座っていました。「え~?」と思い、「食べている途中なんです」アピールをしたのですが、移動してくれなかったため仕方なしに自分が他の席に移りました。その後、再度他のものを取りに行こうと立つと、今度はスタッフの方が食べ途中のものを全て片付けていました。周りの現地の方をよくよく観察すると1度にかなりの大盛を複数の皿で持ってきてかなり食べ残しが多いことに気付きましたが、それゆえに食事が終わったものだと勘違いされるような文化なんだと、日本との大きな違いに改めて気づかされました。
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朝食後は北京市内観光です。今日は天安門広場=>紫禁城=>頤和園=>天壇公園=>前門大街=>王府井と巡る予定です。
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まずは初めての地下鉄乗車です。地下鉄もアリペイ(Alipay)にあるQRコードをかざして改札に入ります。中国はあらゆるところで警備が厳重です。北京地下鉄も乗車前に、空港にある荷物検査機(X線)と同じものに手荷物を通して、身体のチェックをされます。
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天安門広場まで行くのに天安門西駅か天安門東駅があるのですが、地下鉄ドア上の表示を見たら両駅とも「X Not stopping」の文字が、、。中国も5/1~5は5連休で混雑度がすごく、警備が厳重になっており天安門広場の最寄り駅が2つとも閉鎖されているようです。日本でいえば国会議事堂や永田町のような中心部ですので仕方ありません。そのため急遽1駅手前で降りることにしました。1駅手前から天安門広場まで徒歩2kmくらいあるようです。1駅手前で降りて少し歩いたところでまず1か所目の警察のチェックポイントがあり、中国人の方はIDカードを提示していましたが、私はパスポートを提示したところ入念にチェックされました。
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様々な人が天安門広場へ向かって歩いています。さらにこの後2か所目の警察のチェックポイントがありました。天安門広場のエリアに入るのは事前予約が必要で、しかも行く日の7日前からしか予約が開放されません。そのため争奪戦になるということと中国語ですので予約が難しく、中国の旅行社(チャイナエイト https://www.china8.jp/beijing/opdetail/831.html)に予約を代行してもらいました。自分で予約すれば無料ですが、代行予約(代行料のみ)してもらい無事に予約できました。さらに追加で紫禁城予約も同じく7日前からしか予約が開放されずこちらは自分で予約しても入場料が有料なのですが、やはり自分で予約するのは不安が残るので、同じくチャイナエイトで代行予約(入場料+代行料)してもらいました。結果的に2つとも7日前に無事に予約でき代行料もお安かったのでお勧めです。

歩いて行くと天安門が見えてきました。
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中国と言えばで同じみの光景。よくTVで見る光景が目の前にあります。あれは写真だと思っていたのですが、近くに寄っていくと大きい肖像画だということが分かります。
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天安門の逆側を見ると天安門広場が広がっています。
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天安門を抜けて紫禁城へ向かいます。
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紫禁城の入口まで来ました。右側の入口からがいるのですが人が多く並んでいます。
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紫禁城(故宮)のマップです。明・清時代の皇宮です。
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中に入っていくと、中国も5連休ということで多くの人が観光に訪れていました。
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全てが荘厳な建物です。
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まさに、アカデミー賞にも輝いたラストエンペラーの世界です。
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しかし人が多いですね。紫禁城は南から北へ歩いて抜けるのですが、ところどころ狭い通路があり人の大渋滞でなかなか前に進みません。ようやく北の出口までたどり着きました。次は出口の道路を渡った先の景山公園に行きます。
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景山公園は小高い丘から紫禁城全体が見渡せるスポットとして有名です。予約不要で入場料は窓口で2元(約40円)ですが、これもアリペイ(Alipay)で払います。観光スポットの入場券を買う際や、予約していてもゲートを通る際に絶対にパスポート提示を求められるので、中国観光はパスポート携帯は必ず必須です。
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紫禁城のビューポイントへ小高い丘を登っていきます。
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ビューポイントに着きましたが多くの人が写真を撮っていました。人混みをかきわけ最前列へ。なかなかの絶景で感動しました。
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紫禁城を目に焼き付けた後は、頤和園という世界遺産に向かいます。道も街路樹が植えられて整備されており、日本と同じくらいきれいな街並みです。
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地下鉄を乗り継いで頤和園までやってきました。ここも入場券をアリペイ(Alipay)で支払いパスポートを提示して購入です。ここも人混みがすごいです。
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写真でみたことある景色が見えてきました。この人工湖のほとりもすごい人出です。
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中国の庭園というような景色ですね。今日は30度近い気温で人混みもすごく、一つ一つのスポットの広さが尋常じゃないほど広いためかなり歩いていることで、さすがに体力的に疲れてきました。この後一度ホテルに戻り小休憩し、夕方涼しくなってから観光を再開することとしました。
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一度ホテルへ戻り小休憩し、夕方になったため観光を再開です。次は天壇公園という世界遺産へ向かいます。地下鉄を降りて歩いていると中国新幹線が走っていました。
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天壇公園へ着きました。ここは明清代の皇帝が天に祈祷を行った祭祀の施設ということでそのシンボルが祈年殿なのですが、入場券を窓口で買ったところ、17時までで祈年殿 の入場が終わりで、その周辺の公園内だけ入れるということでした。有名な建物だったのに残念です。
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仕方ないので外周から見物です。
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見えてきました。左側の丸い建物が祈年殿です。中に入りたかった~。周囲を散策しながら遠目で観光した後は、ショッピングストリートでも行ってみようかと思います。すでに時間は18時をまわっています。
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天壇公園公園から前門大街まで歩いていきました。ここはお店が並ぶ古き良きストリートのような感じです。横浜中華街のような感じですかね。
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いろいろな立ち食いなどのお店も本格的なレストランも多く立ち並んでいます。端から端まで歩いて見てみましたが、お店が道の両側に立ち並んでおり非常に雰囲気がよく、美食家の皆さんにも楽しいエリアだと思います。
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次は隣駅の王府井(ワンフーチン)へ行ってみました。ここは日本でいえば渋谷のような繁華街の感じですかね。
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両側に有名ホテルやデパートが並んでいます。
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新宿にある飛び出す映像のものもありました。今日はずっと歩き回っており合計で20kmくらい歩いたのではないかと思われ、さすがにクタクタです。すでに20時を回っていますので、この後はホテルへ戻り夕食を食べた後の早めの就寝となりました。
<3日目>
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3日目も朝食からスタートです。今日は万里の長城への観光です。
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万里の長城へは公共のバスを乗継いでという方法もあるようですが、今回は往復バスツアーを予約してました。地下鉄でツアー集合場所の駐車場にやってきました。万里の長城を見る場所としては、主に八達嶺長城と慕田峪長城という2つの場所が有名ですが、八達嶺長城は北京市内から近いのですがすごく混んでおり、慕田峪長城は少し遠いが比較的空いているということで、連休中ということで慕田峪長城への往復バスツアーを予約しました。往復で約3,000円と格安です。
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参加者は様々な国から来ているようでした。ツアーと言っても万里の長城へ往復バスで連れて行ってくれるだけのものです。英語のガイドさんがいて色々説明してくれ、連休中は道が混んでるかと思ったのですが、今日は5連休の最終日で郊外に行く車はそんなに混んでないそうです。
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道中のバスの中でガイドさんは万里の長城での観光方法を説明していました。それによると万里の長城へ登る方法はいくつかあり下記の方法があるとのこと。
(1)往復ともロープウェー
(2)往復ともリフト(スキー場のリフトみたいなもの)
(3)行きはリフトで、帰りはスライダー(そり)
(4)歩き・・・無料だがこれはかなりきつい
=>1,2,3はツアー代金に含まれておらず、バス内でガイドさんからチケットを買う仕組みです。1,2,3はどれでも往復で140元(約2,800円)です。私は(3)の行きはリフトで、帰りはスライダーのチケットを買いました。
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北京市内からバスに乗って、約70km、1時間半ほどで入口の観光センターに到着です。この日は曇りがかっており寒い日でした。昨日は30度近くあり暑かったのですが、今日は10度前後で長袖を持ってきて良かったです。

観光センターはちょっとしたショッピングストリートになっていました。
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ここからさらにバスに5分くらい乗ってもう少し上のロープウェーやリフト乗り場まで移動です。
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リフト降りて(右の赤丸)からこのエリアの最も標高が高い地点(左の赤丸)まで歩こうと思って、バスの中でガイドさんにどれくらいかかるのか聞いてみたところ、片道1.5時間、往復で3時間近くかかるとのこと。片道3kmくらいだがアップダウンが激しく時間がかかるとのことでした。どうしようかと迷ったのですが、来てみたからには左の最高到達点まで行ってみようと決断しました。
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どうやらここがリフトの乗り場みたいです。中国の漢字は日本の漢字と違うところもあるけど、7割がた読めるから助かります。
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リフトです。なんだか高尾山に来た気分です。どことなく高尾山に似ていると感じてしまいました。
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リフトを降りた先は万里の長城です。オンディマンドで中国TVドラマの始皇帝や三国志を見ていた私にとっては、中国悠久の歴史を感じられ感動しました。
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もっと軽い気持ちで歩けると思っていたのですが、かなり勾配がきつい箇所もあり山登りに近い感じです。
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すごい景色ですね。自分が万里の長城にいるなんて不思議な感覚です。
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45分くらい歩きようやく終点が見えてきました。向こうに見える山の上の砦が目的地です。
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最後の砦を登る道で、写真で見るとそんなに勾配がきつくなさそうですが、実際は結構えぐい角度です。
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約1時間ほどでこのエリアの最高到達ポイントまで来ることができました。休まずに歩いたので早く着きましたが、確かに片道1時間半~2時間見ていたほうが良いかもしれません。小さい子を連れた中国人の家族も何人もいたのですが、子供の中にはきつくて座り込んで泣いている子もいました。まるで修行のごとくきつかったです。
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最後の砦からの帰り道でここから階段を下りていきますが、かなり急角度なので転んだら下まで転げ落ちそうです。
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今日は曇り空で少し霧っぽいですが、これはこれで幻想的です。
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ロープウェーも見えます。
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やっとリフトを降りた付近まで戻ってきました。往復とも早足休憩無しで約2時間で戻ってきました。帰りはスライダー(そり)に乗るので楽しみです。やはり人気が高いのか、乗り場は行列でした。
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もう少しで自分の番です。大人子供関係なくスライダー(そり)に乗って順番待ちです。
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自分の番がやってきました。旗を持っている人が5秒ごとくらいにスタートの合図をします。
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滑り始めました。これは大人でも楽しい~、非常に爽快です。しかも山の上~ふもとまでだから相当長い距離滑れます。下まで約5分ほど滑っていました。これ高尾山にも作れば良いのにと真剣に思ってしまいました。この後ツアーバスにて北京市内に戻り、その後ホテルへ19時半頃戻ってきました。万里の長城観光は1日必要です。この後は夕食をホテルで食べ就寝となりました。
<4日目>
今日は帰国日です。朝7時北京発の飛行機で上海乗継ぎにて帰国します。
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ホテルを朝4時にチェックアウトしタクシーで5時前に北京空港に到着しました。未だお店もほとんど空いておらずチェックインカウンターも閉まってました。
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ようやくチェックインでき、搭乗口前までやってきました。中国にもファミマがあるので覗いてみましたが、日本と作りがそっくりですね。
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まずは北京=>上海浦東空港までこの飛行機に搭乗です。
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CAさんから朝食の3択を言われたのですが、全て中国語のごはん名で聞き取れず、とりあえず「1番目のものをお願いします。」と言ったところ、お粥がでてきました~(苦笑)。お粥も漬物だったら食べれるのですが、クルミとか肉まんとでは食べたことないなぁと思いながら食しました。う~ん、中国風味の味でした。
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2時間ほどで上海浦東空港に到着し羽田行きに乗継ぎです。上海浦東空港から羽田へは上海航空で帰ります。
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上海浦東空港を飛び立ちました。
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この後、2時間で雨の羽田空港に無事到着しました。上海から2時間って沖縄より近いですね。
これで「中国 北京旅行記」は完了です。
北京は、紫禁城や万里の長城をはじめ世界遺産も多く、日本よりもきれいな場所も多くあり物価も安く観光して面白い国でした。またネガティブな情報もあったので不安視していたのですが、ネガティブなところをほとんど感じず治安もよいです。やはりTVの情報だけではなく、自分の目で確かめて見聞を広めることが大事と再認識させられた旅となりました。中国は歴史的にも奥深いため、ぜひ一度は行ってみてください。
最後に良い点と、注意点を記します。
【中国の良い点】
・英語はほぼ通じないが、日本人は漢字が読めるので地下鉄とか乗りやすい。
・物価は比較的安い。
・治安は日本と同じくらい良い。
・中華料理など食事が美味しい。
【中国の注意点】
・sim(esim)またはモバイルwifiなど常にスマホのネット環境がないと観光できない。
・アリペイ(Alipay)や「百度地図」というアプリは必須。
=>アリペイ(Alipay)をクレジットカードに紐づけるなど日本出発前に準備が必要。
・各施設の入場券を買う際に現金は不可、クレジットカードも不可の場所が多く、アリペイ(Alipay)決済とパスポートを提示して購入。
=>パスポートを常に携帯し、アリペイ(Alipay)決済が使える環境でないと観光できない。
・地下鉄利用だけでも荷物チェックがある。天安門広場のエリアは厳重なパスポートチェックがあるなど日本と比較にならないほど警備が厳しい。
最後まで読んでいただき有難うございました!
【了】
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